樹脂版作成について
密着ポンプ】を利用した場合に限り、より細い線や細かい文字を上手く作成できる新たなコツがございます。

これまでも樹脂版で細い線や細かい文字を作成する場合のコツについて記事にしてきましたが、もうワンランク上手く作成できる方法が出来ましたので、説明いたします。【密着ポンプ利用に限り】

密着ポンプを利用する場合にこれまでは、樹脂版背面に「黒いビニール等」で覆い、周りから樹脂版に光が入らないようにという注意点で作成をお勧めしてきておりましたが、その黒ビニール等でも光を反射させて樹脂を硬化させている場合があり、細い線や細かい文字が上手く作成出来ない事が起きております。

今回は、樹脂版背面に黒ビニールを使わず、光をそのまま通り抜けさせることで、「反射による硬化」をなくして作成する方法をご紹介します。

ネガフィルムの作成

ネガフィルムは従来通り、2部同じものを印刷して、光が透過しないよう重ねて黒濃度を濃くして作成します。

密着ポンプの真空袋に、「透明下敷き」を切ったもの、ネガフィルム、樹脂版をセットします。
※これまではこれにさらに黒ビニールを背面を覆って作成していましたが、今回は不要。

ネガフィルムと樹脂版が密着(真空)状態となり、凸版がシャープに仕上がります(ぼやけない)。
しかし、このまま光にあてると、背面、側面から光が入り樹脂版がまわりから硬化してしまいます。

光が廻りこまない工夫

硬化させる光(紫外線/UV光)を正面からあてる場合を考え、光がまわりこまないように樹脂版まわりに紙等を貼ります。

ジェルネイル用のライトの底板をはずして、ひっくり返してライトが上向きになるようにします。

写真のものは本来外側にも斜めに向いたライトがついているのですが、斜めの光はいらないのではずしております。

この上から先ほど紙でまわりを覆った樹脂版を置いて感光させます。

上から見ると、図柄部分の光が見える状態になります。
※図柄を通過した光が反射して樹脂版にもどらないよう上にものを被せたりせず、光を通り抜けさせています。
これまで黒ビニールで覆った場合に図柄を抜けた光が黒ビニールで反射して戻り、細かい部分周辺も硬化し上手く作成できない事例がありました。

樹脂を硬化させる光が樹脂版の側面や背面にまわりこまないように注意してセットしています。

さらに小さな図柄はポイント感光

全体硬化を終わらせ、細かい部分をさらに「ポイント硬化用ライト」で念押しで感光します。

背面側ポイントであてている光が通り抜けていくように注意します。
※テーブルに寝かせて上からライトをあてるとテーブルに反射した光が樹脂版にもどり硬化させるので、立てた状態で背面に光を抜けさせて感光します。

ちなみに上の画像前面側「黒塗り」している画像は、表面に「ラップを貼って」油性マジックで塗りつぶし、光をさらにあてたくない部分は遮光するという工夫も出来ます。
※直接真空袋を黒塗りすると、次回使えなくなります。

感光後水に漬け、不要部分を洗い出しします。

洗い出し後、さらに全体硬化の為再度光をあて、表面のぬめりを水でさっと洗って乾燥させて完成です。