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[ミニ]レタープレスコンボキットをご利用のお問い合わせより、プレートが印刷機を通せない

という内容のものがございます。

 

印刷機の仕組みからプレス部分を通す際に「不向き」なデザインがございましたので、

工夫することで解決する方法を提案させて頂きます。

 

印刷機は紙(クッション紙やコットン紙)を樹脂で凹ます(つぶす)事により、プレートで挟んだ

全体の「厚み」が小さくなり、プレス機を通過させる事ができます。

デザインの仕様によっては紙を凹ませず、全体の厚みが小さくならない為に、プレス機を通せない

という事象が出てまいります。

樹脂の凸部印面の面積が小さければ、紙に喰い込み、全体の厚みが小さくなりますが、

樹脂の凸部印面の面積が大きければ、紙に食い込まず、全体の厚みが減らず、プレス機を通せません。

凸面平面

例えば、下記の画像のようなデザインの場合

CAFE

樹脂凸面が紙に喰いこみにくいデザインとなりますので、プレートで挟んだ全体の厚みが小さくならず

プレス部分を通す事ができません。

このような場合の工夫として、網点(あみてん)や斜線で隙間を作ることによって、紙に樹脂が喰いこみ

やすくなり、印刷が可能となります。

CAFEDOT

印刷部の色は薄くなる形になりますが、こういった方法で解決できます。

メッセージカード【あざーっす】

この画像の場合スピーチバブルの下部の影に網点(ハーフトーン)を使い、印刷しています。

 

次に、印刷する紙を変える事による解決。

印刷機は、プレート+樹脂+紙の厚さによって通せる、通せないの違いが出てきます。

クッション紙の厚みが0.8mmのものでは通せなかったが、コットン紙0.5mmでは

通せるという場合があります、クッション紙の場合は深く凹ませなければいけないが、

コットン紙の場合は浅い凹みでプレス機を通せる厚さに出来るという事になります。

クッション紙文字 コットン紙文字

 

また、その他の方法では、樹脂を変える方法があります。

れたぷれ!樹脂は「ディープレリーフ」タイプの樹脂で、紙を深く凹ませるのが

魅力となっており、樹脂自体の厚さが厚めのタイプとなります。

その他に利用可能な樹脂版として、「すたんぷつくーる!」の樹脂も利用可能です。

CIMG8743

すたんぷつくーる!の樹脂はれたぷれ!より薄めの樹脂となりますので、凸部の面積が大きくなる

部分はすたんぷつくーる!樹脂で浅めに印刷し、凸部面積が小さい線タイプのデザインの部分では

れたぷれ!を使い深い凹みで印刷をするといった工夫が可能です。

J_Hische_Poster_SOF_Letterpress_masochistic

この方法での印刷では2段階に紙を凹ませる事ができますので、さらなるバリエーションを追加する

事ができます。

 

こちらの記事では【すたんぷつくーる!樹脂】+【れたぷれ!樹脂】で印刷。

進化する活版印刷

BASE Mag.】に掲載されました。

 

※網点(あみてん)

網点の作成にお勧めのフリーソフトとして「新聞写真製造機」というものがあります。

上記の画像での「CAFE」文字では、元の黒文字を少し薄めのグレーにして、このソフトで

網点加工した画像となっています。