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昭和から受け継がれてきた【活版印刷】は今、複数の形を持っています。
「文学」や「活字」から流れを汲む【活版印刷】はおじいさん方が言っている
「凹ましてはいけない」印刷です。
そこには理由もあって、鉛を主成分として作られている【活字】が痛んでしまう、
という事も理由に挙げられます。
一方2000年前後から海外から【letter press】という文化も輸入され、ウエディング用のカード類に
紙を【凹まして】印刷する方式が使われ始めます。
活版印刷機(テキン、テフート)やローラープレス機
2000年~2009年頃まではこちらの印刷方式を【凸版印刷やレタープレス】という言い方を
あえて区別して使われていました。
こちらは、【活字】ではなく、亜鉛版、樹脂版を使って印刷をしていく方法で
徐々に混ざり合って行きます。
この当時に【活版印刷】といって亜鉛版等を使っていると「【活字】じゃないじゃないか」という
批判もあったようです。
その為に【凸版印刷、レタープレス】と説明する必要があったようです。
※凸版印刷だとすでに会社が存在していたので、「レタープレス」の方を使ったり。
※海外では【レタープレス】で論争が分かれて、樹脂版派と木版派が同じく【レタープレス】という
呼び方で分かれています。大阪と広島の「お好み焼き」みたいな感じですかね?
第一次【凹ます、凹まさない】論争
インターネット上で見ていると、2009年~2013年あたりで、第一次【凹ます、凹まさない】論争が
起こり始めます。
この当時に若い世代が(今も若い世代と思いますが)【凸版印刷、レタープレス】も含めて【活版印刷】
と統一して行きます。
【凹ますとおじいさんに怒られる】と言っている時代です。
2014年頃からは【活版印刷=凹ます】という認識に変わって来ております。(8割程度)
上記の流れがあって、その為に現在【活版印刷/レタープレス】と両方を表記するという状況が見られます。
そして今回、誰もが手にできるようになった活版印刷機が現れた事によって、再び論争が起こりそうな
気もしています。
【活版印刷】と一口に言っても、皆それぞれに好きな所があって盛り上がっているので
大きく【活版印刷】として受け止めればいいんだと思います。
色々が混在している事で新たな手法が生まれて進化して行ければ良いと思います。
- 投稿タグ
- [ミニ]レタープレスコンボキット, 活版印刷
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