本日より、各樹脂版の作成キットに新たに【密着ポンプ版】start-kitを追加致しました。
これまでは【感光フレーム】に樹脂版とネガフィルムをセットして作成するキットでしたが
【密着ポンプ版】にする事で、より精度の高い凸版の作成が行えます。
使用にあたっての注意点
大きなポイントは
・一度樹脂版を通過した光が「背面の板」で跳ね返り周りの樹脂を硬化させている
という部分を抑えることで作成精度が高くなります。
これまでの「感光フレーム」でも反射を少なくする為に「黒スポンジ」を貼った仕様でしたが、
入り込む光の強さによって、どうしても反射光で回りまで硬化させてしまいます。
密着ポンプ式で樹脂版を露光する際には【背面側は光を通過させる】方式にかえることで
細い線や細かいデザインがより精度の高い仕上がりとなります。
過去の記事から例を挙げますと、上記写真はUVライトをあえてひっくり返して光を上向きに照射
上から被せるようにネガフィルムと樹脂版を密着袋で密着させてセットし、ネガフィルムから
抜けてくる光だけがそのまま通過する形で露光しております。
密着というポイント
上記の樹脂版背面側から反射する光を無くすというポイントの他に、
「ネガフィルムと樹脂版の密着」もかなり重要となります。
本来業者さんにて作成する「製版機」では、樹脂版+ネガフィルムの上から透明ビニールをかぶせて
真空状態にして密着させて作成しております。
数十万円する製版機の機能を簡易な密着ポンプで再現しております。
太陽光で露光する場合の工夫
上記のUVライトではひっくり返して樹脂版をかぶせて光を通過させる形にしておりますが、
太陽光の場合は下向きに光を露光させる事となります。
例えば樹脂版のサイズより大きめの筒(高さ10cm以上)を下に置き、筒の上に樹脂版のセットを
かぶせれば、樹脂版を通過した光が筒の中底まで行き反射が多少あっても樹脂版まで戻る量は
少なくなっているので、「反射光」の影響をほぼ受けずに作成が可能となります。
※樹脂版の背面側から反射光を含め光があたらないように注意が必要です。
★★お知らせ★★
自作で作成する樹脂凸版の作成手順をアプリにまとめました。
・凸版を作成する仕組み
・樹脂版作成手順(作成の注意ポイント等含む)
・樹脂版であそぶ(樹脂版でできる事を色々)
これから樹脂版を自作してみたいという方はこちらのアプリで、一通り作成手順とポイントを
確認しておくと、自分でも作成できるかの判断ができるかと思います。
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