今回は活版印刷用の樹脂版の作成を行いますので、「れたぷれ!lite」を使用します。

また、ネガフィルムは「インクジェットフィルム」のバージョンで行います。

 

樹脂版にする画像を白黒反転、さらに水平反転し、同じネガを2部印刷してキレイに重ねて
「黒濃度を濃くした」ネガフィルムを作成します。
★黒部分は光をできる限り通さないようにするのがポイントです。
薄い黒でスケスケのネガフィルムでは樹脂版全体に光が当たるため全体を硬化させてしまう事が起こります。
凹凸の無いただの樹脂の板になってしまいますので、黒濃度を意識して作成するようにします。

名刺サイズカードを作る場合はA6のフィルムに2部印刷が出来ます。

 

片側のフィルムの裏面にのりスプレーをして2枚を貼り合わせてネガフィルムを作成します。

重ねた画像にズレがあると樹脂版の仕上がりにも影響がでますので、慎重にピッタリ一致させます。
※ネガフィルムの精度は直接樹脂版の完成に影響します。

 

樹脂版は「れたぷれ!lite」で画像のサイズに「普通のハサミ」でカットして使います。
保護フィルムを剥がし、剥がした面をネガフィルム側に合わせるようにセットします。

ネガと樹脂版を合わせ、これを密着袋に入れます、ズレないようにマスキングテープで固定します。

 

※真空状態がゆるんでいると樹脂版の硬化部分がぼやけた仕上がりになります、しっかりと密着させます。
ネガフィルム側の面に、まわりに黒系の紙やテープで光の入る隙間をふさいでおくと、より効果的です。

太陽光でも硬化できますが、ネイル用のUVライトが安価に購入できるようになりましたので、用意しておくと天候や時間帯を気にせずいつでも作成できるようになります。

★通常は樹脂版をUVライトの中に入れて光で全体を覆うように感光させたくなりますが、不要部分もあちこち硬化させてしまい元の図柄がわからないような樹脂版が仕上がります。
ライト本体をひっくり返し、底板をはずして上から被せる形にして、ネガの図柄を通った光だけが樹脂版を通過し上に抜けていく形にします。

★感光中は時々「真空状態」を確認してください、ゆるんでいる場合は空気を吸い出ししっかり密着状態を維持させます。

 

感光後、水とブラシで不要な樹脂部分を洗い落として行きます、数分間ブラシでこすっていきます。
※このとき文字や線が欠けてしまう場合は、感光時間が短かった可能性や、ネガフィルムの重なりがほんの少しズレて、光が少し遮断されていた等の原因が考えられます。
線が太くなった場合は、真空状態がゆるんでいたり、反射するような光があった等の可能性があります、原因に対してしっかり対策を行います。

 

最後に全体をしっかり硬化させるため、樹脂版全体に光があたるように感光します。
硬化している樹脂内にも水分が含まれている状態なので、半日以上乾燥させて完成となります。
※表面にべとつきがある場合はブラシと水で軽く洗い流し、再度乾燥させます。